就労に向けた1歩を応援!就労支援サポートの内容!!
- GYM STROKE
- 11月24日
- 読了時間: 5分
こんにちは!
チャレンジドジムです!
今回は、チャレンジドジムがリハビリを提供する理由の1つである、【就労支援】についてご紹介していきたいと思います。
目次
【就労】とは?
【就労】と辞書で引くと
仕事につくこと。仕事にとりかかること。
また、仕事をしていること。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
とでてきます。
では、さらに【仕事】を辞書で引くと、
何かを作り出す、または、成し遂げるための行動
生計を立てる手段として従事する事柄。職業
したこと。行動の結果。業績
(出典:デジタル大辞泉)
このように、『仕事』とはすなわち『生産的活動』と置き換えても良いでしょう。
多くの方が『仕事=お金をもらうための労働』ということに位置づけを置いているかと思いますが、実はお金を稼ぐことだけが『仕事』ではなく、家事や育児なども『仕事』ですし、極端に言えば『絵を書く』、『食器を作る』など何かしらの芸術活動も『仕事』になり得ます。
チャレンジドジムでは、このように様々な方の『立場』から必要なリハビリをご提供しています。
その中でも今回は、【生計を立てる手段として従事する事柄=就労】に必要な支援やプロセスについてご紹介していきたいと思います。
日本の就労支援制度の概要
就労支援は制度とも密接に関わっています。
代表的な仕組みを整理すると以下の通りです。
障害者総合支援法に基づく就労系サービス
就労移行支援:一般就労を目指すための訓練や職場体験を提供
就労継続支援A型:雇用契約を結び、支援付きで働く形態
就労継続支援B型:雇用契約はなく、生産活動を通じて働く機会を提供
雇用関連の制度
障害者雇用促進法:法定雇用率や雇用義務を規定
ジョブコーチ制度:専門員が職場に入り込み、職場適応をサポート
職業リハビリテーション(職リハ):ハローワークや地域障害者職業センターが実施
このような制度を理解しておくと、どのようなサポートが必要で、どのようにサポートを得られるか、どこに相談したらよいのかなどを整理することができます。
療法士の役割
就労移行支援に携わる療法士(作業療法士・理学療法士など)の強みは「生活行為全般に目を向ける視点」です。
就労は生活の一部であり、仕事以外の生活習慣が安定していなければ長続きしません。
例えば、睡眠リズムが整っているか、通勤手段が確保できるか、余暇や食生活が健康的かなども、職場で働く力を左右します。
人の生活は主に【仕事】、【日常生活活動(ADL)】、【手段的日常生活活動(IADL)】、【趣味・余暇活動】、【睡眠】に分けられます。
ADLとIADL
ADL:身の回り動作(食事,更衣,整容,トイレ,入浴等)
IADL:買い物、洗濯、服薬管理、金銭管理など日常生活上の複雑な動作
(厚生労働省:『総論参考資料』より抜粋) また、療法士は以下のような支援に携わります。
職業準備性の評価
作業耐性(疲れやすさ、集中力など)
認知機能(記憶・注意・遂行機能)
社会的スキル(コミュニケーション、協調性)
生活面の調整
服薬管理や健康管理
通勤練習や時間管理
住環境や金銭管理の助言
職場環境の調整
作業手順の工夫
作業空間のレイアウト変更
雇用主や同僚への合理的配慮の提案
これらの支援は就労が始まったらサポートが終わるわけではなく、就労途中でも活用いただけます。
むしろ、就労を【継続】して行うためにも積極的にサポートをご活用いただくことがとても大切です。
就労支援のプロセス

就労支援は、以下のステップに沿って進められます。
アセスメント(評価)
障害の特性や生活状況、本人やご家族の希望を把握します。
面接、観察、作業評価、心理検査などを実施し、心身機能評価し、就労に必要なリハビリメニューを考えます。
職業準備訓練
生活リズムを整える、体力を高め、模擬作業で作業耐性を確認します。
他の方とのコミュニケーション能力などのトレーニングも必要であり、就労に必要な能力のトレーニング全般を行います。
職場体験・実習
実際の職場環境を体験し、適性や課題を見極める作業です。
本人と企業双方へのフィードバックを行います。
就職活動支援
履歴書の書き方、面接練習、障害の伝え方などを支援します。
ハローワークやジョブコーチとの連携も大切であり、その人の能力や障害の特性など評価した結果を共有することもあります。
職場定着支援
就労後も定期的にフォローし、課題があれば早期に対応します。
生活面の乱れや職場内の人間関係トラブルを調整するなどのサポートも行います。
具体的な支援方法
療法士が行う支援の例を挙げると次のようになります。
スケジュール管理の練習
カレンダーやスマホアプリを活用し、勤務日や休養日を見える化するなど、障害に合わせて必要なサポート方法を検討、練習を行ってもらいます。
体力づくり
通勤を想定した歩行練習や、軽運動を通じて持久力を高め、継続した就労に繋げていきます。
コミュニケーション訓練
あいさつや報連相(報告・連絡・相談)の練習などを行います。
認知機能支援
訓練をしても身につきにくいという場合もあるため、タスク管理表やメモリノートを活用し、注意力や記憶の弱さを補えるような代用手段も併せて検討します。
またその代用手段を用いた就労トレーニングも行います。
環境調整の提案
作業工程を短く区切る、視覚的に手順を示す、休憩時間を調整するなど作業耐久性や認知機能などに合わせて必要な環境調整をご提案します。
必要に応じて、企業側とも相談しながらサポート方法を検討します。
これらはすべて「その人が働き続けられるための生活づくり」と結びついています。
そのため、上記の支援だけでなく、その人の能力、生活スタイルに合わせた支援を行うためにも専門家からの支援が重要ということになります。
就労支援は「仕事を紹介すること」ではなく、「働く生活を支えること」です。
療法士は、医療から福祉、そして企業や地域との橋渡し役として活躍できる専門職です。
本人の「働きたい」という思いを大切にしながら、生活全体を見据えた支援を行うことが、就労の安定につながります。




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