失語症(しつごしょう)ってなに?タイプ別の特徴とリハビリ方法
- チャレンジド ジム

- 2025年12月22日
- 読了時間: 5分
こんにちは!
チャレンジドジムです!
今回は、脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症の1つであり、高次脳障害に含まれている失語症についてご紹介していきたいと思います!
目次
失語症とは?
失語症(しつごしょう)とは、脳の言葉をつかさどる部分が損傷されることで、「話す」「聞いて理解する」「読む」「書く」といった言葉に関わる能力がうまく働かなくなる状態のことをいいます。
たとえば、
話したいことは頭の中にあるのに、言葉が出てこない
相手の話が聞こえても意味がわからない
文字が読めない・書けない
といったように、人によって症状の出方はさまざまです。
原因としては、脳卒中(特に左脳の損傷)が最も多く、そのほか脳外傷や脳腫瘍などでも起こることがあります。
失語症とよく混同されるのが「構音障害(こうおんしょうがい)」です。
構音障害は、口や舌・喉などの発音に関わる筋肉の麻痺などによって起こります。
たとえば、呂律(ろれつ)が回らない、発音が不明瞭になるといった症状です。
一方の失語症は、脳の中の“言語を理解し、言葉を組み立てる働き”そのものが障害される状態です。
つまり、
構音障害 → 「口の動き・発音」の問題
失語症 → 「言葉の意味・理解・表現」の問題
という違いがあります。どちらも「話すのが難しくなる」点では似ていますが、原因もリハビリ方法も異なります。
また、失語症は高次脳機能障害の1つであり、他の高次脳機能障害と同様に知的能力が低下しているわけではありません。
頭の中で考える力や判断力は保たれており、「言いたいのに言葉にできない」「理解しているのに伝わらない」という強いもどかしさを感じることが多いのが特徴です。
失語症のタイプ
失語症にはいくつかのタイプがありますが、代表的なのが次の3つです。
全失語(ぜんしつご)
特徴
「話す」「聞く」「読む」「書く」すべての言葉の機能が大きく障害されます。
言葉を使ったコミュニケーションが難しく、表情やジェスチャーで意思を伝えることが中心になります。
左大脳半球の広い範囲(ブローカ野とウェルニッケ野の両方)に損傷がある場合に起こります。
リハビリ方法
非言語的な手段を活用(ジェスチャー、絵カード、写真、Yes/Noカードなど)
「うなずき」や「指差し」など、反応を引き出すところから始める
徐々に「単語」や「短いフレーズ」を復習
家族も「ゆっくり・短く・一つずつ話す」など、理解を助ける関わりが大切
運動性失語(ブローカ失語)

特徴
理解は比較的保たれていますが、言葉がうまく出てこないタイプです。
話そうとしても言葉が詰まったり、文法的に不自然になったり、ゆっくり話す傾向があります。
左前頭葉の「ブローカ野」が損傷されることで起こります。
リハビリ方法
発声や構音の練習(鏡を使いながら口の動きを確認して音を出す)
自動化された言葉(挨拶・歌・数唱など)を使ってリズムや流暢さを引き出す
絵カードを使った命名練習や短い会話練習で「言葉を出す感覚」を取り戻す
家族は「話を急かさない」「伝えたい気持ちを汲み取る」サポートを心がける
感覚性失語(ウェルニッケ失語)
特徴
言葉は聞こえるのに、意味が理解できないタイプです。
自分の話している内容の誤りにも気づきにくく、流暢に話しているようでも、意味がつながらない単語をつなげたような言葉になることがあります。
左側頭葉の「ウェルニッケ野」の損傷によって起こります。
リハビリ方法
言葉と意味の再学習(絵や実物と単語を結びつける練習)
短く・わかりやすい指示で理解をサポート
音読や復唱練習で正しい音と意味の対応を強化
家族は「ゆっくり」「一文を短く」「身振りや実物を使う」など、視覚的な助けを加えると効果的
もう1つの失語症ージャーゴン失語
実は上記の3つの失語症以外にも”ジャーゴン(jargon aphasia)失語”と言われる失語症があります。
これは感覚性失語に近い症状ですが、単語そのものに意味不明な発音をしたり、単語の部分が入れ替わったりと理解されにくい単語を発してしまうことがあります。
例)
・リンゴ⇒ギンコ、ジンコ(音韻性ジャーゴン)
・机が走ってテレビを投げた(語彙性ジャーゴン)
・パルコニャがシンバルしたなど(意味不明ジャーゴン(ネオロジスティック))など
ウェルニッケ野を含む広い範囲の損傷により、発症すると言われており、会話での理解が得られにくいと言われています。失語症リハビリで大切なこと
失語症のリハビリは、「正しく話す」よりも「伝わる・理解できる」ことを目標にすることが大切です。
言葉を再び使えるようになるには時間がかかりますが、焦らず、少しずつ積み重ねることが回復への近道です。
また、本人だけでなく家族や周囲の理解と協力が欠かせません。
相手の表情やしぐさから気持ちをくみ取ること、伝わったときに一緒に喜ぶこと、その積み重ねが、リハビリの大きな支えになります。
失語症は「言葉の障害」であって、「心の障害」ではありません。
本人の中には確かな思いや考えがあり、それを形にする方法を一緒に探していくことが、リハビリの本質です。
また、失語症と他の高次脳機能障害や構音障害など、様々な症状が重複しているということも少なくありません。
それぞれ症状に合わせたリハビリが必要になるため、まずは専門家(医師や言語聴覚士、作業療法士/理学療法士)など)と相談しながらリハビリを行っていきましょう。




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